今回は、水に絵の具を溶かしたものから、紙に転写するというちょっとひと手間かかる難しいことをおこないました。
まずは、好きな色合いの液体を紙コップの中に作ります。
そして、その好きな色を、専用のバットの中に垂らして、好みの柄や色を作ります。
そして、そのバットの上にそーっとおいて、水の上に浮いている色や柄を紙に転写するという事を行いました。
やったことが無い場合であれば、大人でもうまくできるかわからないかもしれません。
みんな頑張って楽しみながらやってくれてました。
これは、5領域でいうと、環境の部類にはいります。
生活の中における様々な物に触れてその性質や仕組みに興味や関心を持つ。
という事の内にはいります。
普段いろいろな5領域に関することなどを活動として行っていたりしますが、今回はあえて工程が複雑な紙への自らの転写という事を行いました。
その理由は、難しい事でも楽しみながら行えば、やり遂げれるという達成感を強く持ってもらいたかったからです。
工程としては、
- 絵の具の色を自分で選択するという事。
- 絵の具を転写元のバットに好きなデザインで作るバットから紙へ転写させる。
- それぞれが、手先指先を動かす際の感覚を養うためです。
- 絵の具をつかった色は、視覚や脳内のイメージ力を高める事に繋がります。
- チューブから必要な分だけ、ひつような箇所に絵の具を取り出す。
この際に大事なのは、チューブから絵の具を押しだす手先へ込める力と、それを上手にパレットに出すという事。 - こぼさないように、色と色が重ならないように取り出すという事。
そして、目で見て該当箇所へ絵の具を少しづつ取り出す為に手先の筋肉から腕の筋肉も使います。
また、背筋を伸ばしながら行う事で、物事の見え方という点でも体験してもらいます。
姿勢をよくするという事は、他の場面で言えば、食事をするとき、テレビを見るとき、本を読むときにも役立ちます。
大人であれば、これくらい簡単にできるでしょ?と思いますが、ちっちゃな一つ一つの身体の筋肉の使い方や、目で対象物をしっかり見るという事なども子どもにとってはとても大事な療育となります。
筆の持ち方も正しく持てば安定しますし塗りやすくなります。
また、筆の持ち方そのものは、ペンや鉛筆、またはお箸を持つ際の訓練や補助にも繋がります。
一つ一つの動作はすべて連携しています。
これくらいは、勝手に覚えるだろうではなく、やはり小さい時から一つ一つの動作を意識して教えて、体験してもらうという事が大事です。
キッズハウスグループ全体でもそれぞれの施設で創意工夫しながら、子どもたちが気持ちよく活動できるように日々考えています。
というわけで、今回はキッズハウススマイルでの話でした。
もし、キッズハウススマイルへ興味がございましたら以下の電話番号からお問い合わせ下さい。
キッズハウススマイルは、佐賀県三養基にあります。
所在地: 〒849-0112 佐賀県三養基郡みやき町江口2529−15